ExcelのGETPIVOTDATA関数の使い方

 Excelには”GETPIVOTDATA”という関数が存在します。今回はこの関数について詳しく説明していきたいと思います。

GETPIVOTDATA関数とは

 ExcelのGETPIVOTDATA関数とは、指定した条件(組み合わせ)に一致するピボットテーブルのデータを取得する関数です。

引数:=GETPIVOTDATA(データフィールド, ピボットテーブル, [フィールド1, アイテム1], [ フィールド , アイテム2 ], …)

 それぞれの引数について解説していきます。

第1引数 データフィールド
 データフィールドは取得したいデータのフィールド名を取得します。フィールド名はピポットテーブルを選択し、ピボットテーブルツール/分析タブ/表示のフィールドリストから確認できます。

第2引数 ピボットテーブル
  ピボットテーブル は取得したいデータがあるピボットテーブルを指定します。指定する際はピボットテーブル内の任意のセル、もしくはピポットテーブル全体の範囲を指定します。 ピボットテーブルの左上のセルを指定することが多いです。

第3引数以降 [フィールド名, アイテム名], [ , ] , . . .
 第3引数以降は省略することができます。取得したいデータを指定するための条件(組み合わせ)を指定していきます。フィールド名とアイテム名はセットで指定する必要があるため、一つのみを指定することはできません。
 複数指定する際の記述する順番は関係ありません。

 ここからは以下のピポットテーブルを用いて説明していきます。

 このピボットテーブルのデータフィールド名には、上の画像の”Σ 値”にあるフィールド名を指定します。
第3引数以降のフィールド名には、上の画像の”行”、”列”にあるフィールド名を指定し、アイテム名はそのフィールド内にある項目を指定します。

データを取得の例を参考にしてください。

①2年生の数学のクラス平均を取得
 =GETPIVOTDATA(“平均 / クラス平均” ,$H$2, “科目“, “数学”, “年度“,” 2年”)

②英語の全体の平均 / 点数を取得
 =GETPIVOTDATA(“平均 / 点数” ,$H$2, “科目“, “英語”)

③3年生のクラス平均を取得
 =GETPIVOTDATA(“平均 / クラス平均” ,$H$2, “年度“,” 3年”)

④全体の平均 / 点数の総計を取得
 =GETPIVOTDATA(“平均 / 点数” ,$H$2)

豆知識

 ここまででGETPIVOTDATAの使用例についてまとめてきましたが、この数式を手入力せずに取得する方法があるので紹介しておきます。

①データを入れるセルを選択し数式に「=」を入力します。
②ピボットテーブルの該当のデータのあるセルを選択すると、自動的に数式が入ります。

この手法はセルの参照ではなく、ピボットテーブル内の参照なのでピボットテーブルの項目が増えてセルの位置がずれても、同じデータを取得することができます。

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