Excel関数を利用して、文字列やセルの値を比較・判定する

Excelを用いて帳票を作成したり、データを管理・分析をするとき、データの比較や判定が必要になることは多いでしょう。

Excelでデータを比較するときは、イコールを使うことが基本です。

しかし、Excel関数を使うことで、イコールだけではできないデータの比較や判定ができるようになります。

そこで、今回は比較・判定をおこなうExcel関数を紹介します。

EXACT(文字列1, 文字列2)関数

EXACT関数は、指定した文字列2つを比較し、等しければTRUEを返す関数です。

この関数では、アルファベットの大文字と小文字が区別されます。

そのため、イコールで比較した場合と結果が異なります。

比較結果は以下の表のようになります。

文字列1文字列2=で比較した結果EXACT関数で
比較した結果
ハローハローFALSEFALSE
HelloHelloTRUETRUE
HelloHELLOTRUEFALSE

固有名詞など、大文字と小文字を明確に区別したいときに利用できます。

ISBLANK(セル)関数

ISBLANK関数は、選択したセルに値が入っていないときTRUEを返す関数です。

この関数では、完全に空白であるセルと数式の結果空白になるセルが区別されます。

そのため、「=””」とは結果が異なります。

判定結果は以下の表のようになります。

セルの表示入力内容=””の結果ISBLANK
関数の結果
TRUETRUE
=””TRUEFALSE
空白空白FALSEFALSE

対象セルに値が入力されていない場合は特定の文字列を表示したいときに利用できます。

ISNUMBER(テスト対象)関数

ISNUMBER関数は、テスト対象が数値であるときTRUEを返す関数です。

対象セルに文字列が入力された場合は特定の文字列を表示したいときに利用できます。

また、似たようなExcel関数として、

セルの値が文字列であることを判定するISTEXT関数や、

文字列以外(数値、日付など)であることを判定するISNONTEXT関数があります。

ISEVEN(テスト対象)、ISODD(テスト対象)関数

ISEVEN関数はテスト対象が偶数、ISODD関数は奇数であるときTRUEを返す関数です。

出席番号が偶数、奇数である生徒を分けたいときに利用できます。

ISFORMULA(テスト対象)関数

ISFORMULA関数は、テスト対象が数式であるときTRUEを返す関数です。

数式の計算結果とセルの直接入力で動作が異なる数式を作りたいときに利用できます。

ISERROR(テスト対象)、ISERR(テスト対象)、ISNA(テスト対象)関数

これらの関数は、テスト対象がエラーである場合に論理値TRUEを返す関数です。

ISNAは#N/Aエラー(対象が存在しないことを示すエラー)のみを判定します。

ISERRは#N/A以外のエラー、ISERRORはすべてのエラーを判定します。

エラーが発生した場合は特定の文字列を表示したいときに利用できます。

まとめ

文字列やセルの値を比較・判定するExcel関数を紹介しました。

これらの関数は値の表示・抽出から複雑な数式にまで利用できますので、ぜひ使ってみてください。

逆にイコールを使った方が比較しやすい場合もありますので、

それぞれの特性を理解し、わかりやすい数式や帳票を作れるようになりましょう。

参考にしたページ

MicrosoftのEXACT関数ドキュメント

MicrosoftのIS~関数ドキュメント

Excel関数の解説記事

GETPIVOTDATA関数の解説記事

Excel 業務をもっとカンタンに