Excelで面倒な操作の簡略化の紹介(ホットキー、マウス+キーボード)

Excelって便利ですね。表形式の機能はもちろんのこと、計算以外の使い方に賛否はあると思いますがドキュメントの作成だったり、アイディアパッドとして使っても優秀です。表形式で分析内容を追記していったり、計算履歴を残しながらメモを添えたりできます。

そんなExcelですが、使っていると何度も行う操作がでてきます。
リボンから選んだり、右クリックでメニューが表示されるのを待って、さらにそこから選んだり。何度も繰り返すのは手間ですね。

よく使う操作はメニューから実行するよりキーボードのショートカット、ホットキーを使うと楽になります。Excelに限らず、コピーペーストの Ctrl + CCtrl + V はよく使われている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、面倒な操作を簡略するための便利な使い方をいくつか紹介したいと思います。
何度も繰り返す操作なのにちょっと手間、そんな不便が解消できたらいいなと思います。

値の貼り付け (右クリック V)

Excelに限らず、書式付の元データをコピーしてExcelにペーストすると書式も一緒に貼りつきます。
こちらの機能ですが便利な時もあれば、おせっかいに感じる時もあります。
書式をなくして貼りつける方法に「値貼り付け」があり、値貼り付けを実行する方法、ホットキー、ショートカットはいくつかありますが、こちらの 右クリック V はマウス(右手)とキーボード(左手)でできるところがおすすめです。

Ctrl + C などでコピーした後、貼り付けたいセルを右クリックして V を押します。
この時、右クリックのメニューが表示されるのを待つ必要はありません。
右手でマウスとキーボードを持ち替えることなくサクサクできます。

書式ごと貼り付けたいときは、いつも通りの Ctrl + V で良いので、最後の V は同じですね。
Ctrlを押しながらか、右クリックしてからかの違いで覚えると楽です。

マウスを使わないよって方は、リボンを経由するホットキーで Alt E S V Enter がありますが、キーボードのアプリケーションキー(右Ctrlと右Altの間)での右クリックメニュー呼び出しが便利だと思います。この場合は、アプリケーションキー V になります。

取り消し線 (Ctrl + 5)

太字、斜体、文字色やフォント数の変更などはリボンにもポップアップメニューにもあるのに、取り消し線はありませんね。
セルの中の一部の文字だけ取り消し線にしようとするのは結構な手間です。
そんな時は Ctrl + 5 を使ってみてください。

選択セルに対して Ctrl + 5 で、セルの文字全てに取り消し線が表示されます。
一部の文字にしたい場合は、以下のようにします。

1.セルを編集モードにする
 (セルをダブルクリック、セルで F2、数式バーをクリック、など)
2.取り消し線をしたい文字を選択状態にする
 (マウスでドラッグ、Shift+カーソル操作、など)
3.Ctrl + 5

取り消し線の取り消しも同じく Ctrl + 5 なので、取り消し線の解除もすぐにできます。

Ctrl+数字のホットキーは他にもあります。
Ctrl + 1 セルの書式設定呼び出し
Ctrl + 2 太字ON/OFF
Ctrl + 3 斜体ON/OFF
Ctrl + 4 下線ON/OFF

全てのシートのアクティブセルを先頭にして一番左のシートをアクティブにする (Ctrl + HomeCtrl + PageUpの繰り返し)

QA一覧のような最新の行・列を表示しておきたい場合などを除き、帳票などでExcelファイルを人に渡すときに、最後に編集したシート・セルが表示されているのは見る側にとって不便な場合があります。
Excelファイルが納品物だったりする場合など、特に気に掛けている方もいらっしゃるかと思います。

こんな時に手っ取り早いやり方が Ctrl + HomeCtrl + PageUp の繰り返しがオススメです。

1.Ctrl + PageDown を押し続けて一番右のシートが表示する
2.Ctrl を押しながら、HomePageUp を交互に押す
3.先頭のシートまで実施したら(操作によってシート・カーソルの動きがなくなれば)終了

この操作は、以下の流れとなっています。
Ctrl + PageDown は現在アクティブなシートの右のシートをアクティブにします。押しっぱなしもしくは繰り返して押すことで一番右のシートを表示できます。
Ctrl + Home は表示されているスプレッドシートの先頭(左上)にカーソルを移動します。カーソルの移動に併せてスクロールします。通常はA1セルが選択されますが、ウィンドウ枠の固定をしている場合は可変部分の左上になります。
Ctrl + PageUp は左のシートをアクティブにします。繰り返すことで、一番左のシートが表示できます。

実際に試してみると、とても簡単なことがわかります。マウスで1シートずつ設定する方法に比べて大分楽になります。Excelファイルの提出前に実施する癖をつけるといいですね。

ノートPCをご利用の方は、これらのキーが省略・配置変更されていて Fn と同時押しが必要な場合がありますのでご注意ください。

まとめ

今回は少しマイナーかもしれませんが知っておくと作業効率に一役買ってくれるExcelの操作方法を3つ紹介しました。手間を省く一助になれたら幸いです。

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